「育てられないから保護してください」それは無責任
今は家に誰も住んでいませんが、飼い主の高齢女性に話を聞くことができました。

(女性)「娘がメスの猫1匹を連れてきたんです。いらないと断ったけど、孫が飼いたいと言って仕方なく諦めました。そのあと子猫が産まれて、どんどん増えていった」
(記者)避妊手術を考えなかった?
(女性)「避妊しなかったのが悪かったと反省しています。もらってくれる人もおらず、保健所にもダメと言われました」
団体はこの日、現場で瓦礫や粗大ゴミを回収したほか、これ以上繁殖させないため、一時措置としてオスとメスで分けて飼育する小屋作りに取りかかりました。

「ひたねこLink_heart」は、代表の小関由香里さんが2年前に立ち上げ、仕事と両立しながら活動しています。
小関さんがこれまでに保護した猫の数はおよそ200匹。月に1度譲渡会を開き、半分は新しい飼い主の元へ送り出しました。
小関由香里代表:
「多頭飼育崩壊の子を引き取ったり、けがをして外で生きていけない子を保護したりしている。ガリガリに痩せていて、毎日点滴を打ってここまで元気になった」
「すぐ里親が見つかればいいが、何年も見つからない子がいたら責任をもって私たちが最期まで飼育しなければいけない。だから簡単に『産まれて育てられないから保護してください』という方がいるが、それは無責任」

現在は73匹を保護していて、医療費だけで月に10万円、寄付や小関さんの手出しで賄っています。さらに去勢手術の費用は1匹あたり1万円から3万円かかるということです。