「ギャンブル依存症」はだれでもなりうる病気
5月14日~20日は「ギャンブル等依存症問題啓発週間」です。深刻な問題として取り上げられることも多くなった「ギャンブル依存症」、実はだれでもなりうる病気なのです。
「ギャンブル依存症」とは、ギャンブル等にのめり込んで、コントロールができなくなる精神疾患の一つです。国は2018年に「ギャンブル等依存症対策基本法」を施行し、日常生活や社会生活に支障が生じることがあるとして、対策を進めています。

ギャンブル依存症になると、
・うつ病を発症するなどの「健康問題」
・多重債務や貧困といった「経済的問題」
・家庭内の不和などの「家庭問題」
・虐待、自殺、犯罪などの「社会的問題」
などを引き起こす恐れがあるとされています。

ギャンブル依存症は、適切な治療と支援により回復が十分に可能ですが、本人自身が「自分は病気ではない」などとして現状を正しく認知できない場合もあり、放置しておくと症状が悪化するばかりか、借金の問題なども深刻になっていくことが懸念されています。

5月12日に岡山市北区で、ギャンブル依存症に悩んでいる人やその家族を救済する活動をしている「全国ギャンブル依存症 家族の会 岡山」が、当事者や家族を対象にセミナーを開きました。
(中島俊明弁護士)
「1回目の自己破産でギャンブル依存症ときちっと決着をつけておく」

ギャンブルで膨らんだ債務整理などと並行して、依存症の回復を支援している中島俊明弁護士らがおよそ70人の参加者を前に講演し、「借金が解消されても依存症が直らなければふたたび借金を繰り返す」などと厳しい実態を話しました。