7月の山開きを前に、富士山の山梨県側の登山ルートで5月20日から事前予約の受付が始まります。外国人観光客を中心に大人気の富士山、混雑回避の狙いがあります。

富士登山に今夏予約システム導入へ 山梨側ルートは通行料2000円徴収

南波雅俊キャスター:
2023年夏季の富士山登山者数が22万1322人で、20万人を超えたのは2019年のコロナ前以来ということで、登山者はかなり増えてきています。

そのうち約6割が山梨側の「吉田ルート」を通るため、「吉田ルート」に予約制度が導入されるということです。

富士宮ルート(静岡):五合目(約2400m)登山客の約22%
御殿場ルート(静岡):五合目(約1450m)登山客の約7%
須走ルート(静岡):五合目(約2000m)登山客の約9%
吉田ルート(山梨):五合目(約2300m)登山客の約62%

新たな取り組みとして7月1日から9月10日までの期間、「吉田ルート」は1日上限4000人までに制限します。

5月20日から予約が開始され、事前の予約枠は1日最大3000人です。これに予約をしていない当日利用客1000人を含め、1日4000人を超えた場合にはゲートを閉じて、通行規制をしていく取り組みです。ゲートを通るために新たに通行料2000円がかかるというわけです。

「吉田ルート」の事前予約から登山までの流れですが、前日までにスマートフォンやパソコンで富士登山オフィシャルサイトから予約・決済を行ってください。日本語に加えて英語や中国語にも対応しています。

当日は5合目受付で予約完了メールのQRコードをかざすことで、リストバンドを受け取ることができます。こうすることで「お金を支払った」という証明になります。

五合目登山ゲートを午後4時から翌日午前3時まで閉鎖します。これも新たな取り組みです。ただ、山小屋を予約している人は、午後4時以降も通行可能で、通行予約がなくても登山ができるということです。