台風などで河川が増水した際に、堤防の決壊を防ぐための訓練が宮崎県三股町で行われました。

訓練は、大雨シーズンを前に、都城土木事務所と都城地区建設業協会が三股町の沖水川堤防で行ったもので、関係者およそ30人が参加しました。

今回の訓練で用いられたのは、河川の増水で堤防が決壊するのを防ぐために使われる「木流し(きながし)工法」です。

「木流工法」は、急な流れで堤防が削られるのを防ぐために、木を川の中に投げ込み流れを緩和するもので、参加者たちは、木に土のうをくくり付ける手順などを確認していました。


(都城土木事務所河川砂防課 鏡園義幸さん)
「(木流し工法は)大型の重機などが到着する前に迅速に初動対応ができる工法。こういった工法があることを経験することがまずは第一。より今後の災害時に対応がスムーズに進むことを期待している」

都城土木事務所は、関係機関との連携を強化しながら大雨シーズンに備えたいとしています。