地球10個分ぐらいの大きさ「太陽フレア」

―――まず、太陽フレアというのは太陽の表面での大爆発のことをいい、この大爆発は地球10個分の“威力”があると?

 「威力というより大きさですね。太陽全体の直径が地球の100倍ちょっとありますので、写真でみるとわかるように、大きさは地球10個分ぐらいですね」

―――この大爆発によって、「電磁波」「高エネルギーの粒子」「電気・磁気を帯びたガス」などが放出されて、日本に届くということです。地球の周りには磁場というものがあり、そこに影響があって人工衛星やGPSなどが乱れるおそれがあるということですが、この磁場とはどういったものでしょうか?

 「基本的には磁石の周りにあるような磁力線とかで表されるようなものですね。小学校の理科とか習ったような、N極とS極があって、その周りをつないであるような。地球の周りにも同じような磁場がありまして、地球の北極の辺りにS極、南あたりにN極というような感じの磁石になっているような感じだと思ってもらえれば結構です。こういう感じの磁力線が地球の周りにあります」

―――太陽と地球の距離は1億5000万kmありますが、最短8分で地球へ届くものもあるということのようですね?

 「光に関して言うと1秒間で30万km進むという話なので、だいたい500秒、8分20秒ぐらいの感じということですね。電磁波による影響ももちろんあるわけですけれども、高エネルギー粒子あるいは電気・磁気を帯びたガス、こういうものはもっとゆっくり来るものではあります。それでも高エネルギー粒子はかなり速くて、光の速さの数分の1とかで届くので、最短30分ぐらいで地球に届いたりもします。電気・磁気を帯びたガスでも今回のものでは800km毎秒ぐらいの感じになったということですので、1日少しぐらいで地球に届いているというふうな感じです」
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―――普段は北極などでしか見られないオーロラが今回は兵庫県香美町でも見られたというのは、爆発が大きかったからということでしょうか?

 「はい、基本的にはそう考えていただいて結構です。太陽表面で起こった爆発現象で飛んできたものが影響していて、基本的にはその極のところ、すなわち先ほど言った地球のN極S極という極のところあたりにものが寄っていくという性質があるので、その辺りでオーロラが見えやすいということなんですが、非常にエネルギーの強い爆発であった場合は、やっぱり北極と南極に来るんですけど、それがもっと広い範囲で見えていくような感じになっている」