窃盗の疑いをかけられた巡査長が奈良県を提訴

しかし今年7月、県警は一転して「紛失ではなく定期的な実弾の交換作業で誤って奈良西署に5発少なく配っていた」と公表。嫌疑は晴れたとはいえ、捜査の過程で男性巡査長は警察から「お前しかおらん」「いろんな罪を掘り下げて何度でも逮捕する」などと自白を強要されたといいます。

(原告代理人 松田真紀弁護士)
「そもそも紛失があったかどうかもわかっていないにもかかわらず、なくなっているということを前提に、虚偽を前提に彼に対する取り調べを続けた。自白を誘導していると。自白強要ではなく、本件は“自白創作”という言葉がぴったりじゃないかと思う」
奈良県警は「訴状が送達されれば、確認の上、引き続き丁寧かつ誠実に対応してまいります」とコメントしています。