絶滅危惧種に指定され、新潟県佐渡市のみに生息する『サドガエル』を、安全な場所に移す「引っ越し大作戦」が6日に行われました。

2022年以来2回目の開催となるこの“大作戦”は、農地区画整理工事の予定されている水田に生息しているサドガエルを別の水田にお引越しさせるもので、地元のこどもたち22人ら合わせて70人が参加しました。

佐渡市で1997年に発見された「サドガエル」は、体長はおよそ5cmでお腹に独特な黄色い模様があります。しかし2017年に絶滅危惧種に指定され、世界で佐渡のみに生息する希少なカエルとなっています。
引っ越しに先立ち、まずはサドガエルたちを“探す”作業から…。
日照りが続き水田が乾き、難航すると思われていましたが、水田のすき間などから35匹のサドガエルを捕獲できました。

【子どもたち】
「ピョンピョン飛んでるから、手でおさえて捕まえました」
「穴とかにいたのを…、ピョンって出てくるので、そこをねらって」
【新潟県佐渡地域振興局 農地整備課 市村英敏課長】
「こういうイベントを機に、農業に関心を持っていただくとともに、こうしたサドガエルをはじめとした地域資源の保全活動に今後とも参加していただきたい」

捕獲されたサドガエルは、引っ越し先となる近くの水田に放されました。














