円安に奥の手?「リパトリ減税」とは

藤森キャスター:
円安も逆風といえるかもしれません。現在、1ドル=155円台半ばを過ぎ、156円も見えてきそうな状況です(9日午後11時すぎ)。

このまま円安が進めば、物価高になるリスクがありますので、実質賃金はますます上がりにくくなりそうですね。

23ジャーナリスト 片山薫 記者:
1ドル=160円台であれば何とか賃金が物価を超えるタイミングがあるのではないかといわれていますが、1ドル=170円台になると、一度も物価を超えないまま、物価も上がってしまう可能性がありまして、円安は懸念されます。

「リパトリ減税」とは、海外の資産を本国に送金する際、法人税を減税するというものです。政府も対策として、「リパトリ減税」を検討しているのではないかといわれています。

円安の根本的な原因のひとつに、日本企業が輸出などで海外で儲けたお金をドルで持っていて、ドルで投資などをするという状況があります。

藤森キャスター:
優遇措置で円を買ってもらおうという流れですね。

小川キャスター:
検討段階ではありますが、「リパトリ減税」の実効性はどんなものなのでしょう。

株式会社QuizKnock CEO 伊沢拓司さん:
円に変えて日本国内で投資に回せる状況なのかが大事ですよね。

円に変えるだけではなく、しっかりと国内需要が呼び込めるような環境なのかというのが鍵を握りそうです。

小川キャスター:
日本の底力が改めて問われています。