「出自を知る権利」の課題も 法整備が進んでいない現状

 そして卵子提供をめぐりいま、もう一つ課題となっているのが生まれた子どもの「出自を知る権利」だ。第三者による卵子提供で出産した場合に、出産した女性をその子の母と認める法律は2020年に制定されたが、出自を知る権利については現在にいたるまで定まっていない。卵子提供に関する法整備は全く整っておらず、今国会での法案提出を目指して議論が進められている。