■ 今の自分にできる "伝え方"

築地さん:
「長崎に来たら ”こういうところがあるんですよ”と、ここ(浦上キリシタン資料館)を紹介してやってください。(宮崎さんにとって)それが一番の応援できる形だと思いますね。」
香蓮さん:
「(築地さんのお話や絵を)きちんと自分の中に留めて、また誰かに話したいなと思います」

香蓮さん:
「築地さんが『絵だったら伝えられるかもしれない』って。『自分のできることをやるだけ』ってことを仰ってたのが、すごく印象に残っていて。
私もこういう活動をしていて、長崎のことを伝えたいと思っているけど『この伝え方で合ってるのか』とか『自分の力はあまりにも小さいのではないか』とか、悩んでしまう時もあるんですけれども、『自分ができることをやる』っていうことが、すごく大事なんだなっていうのを、築地さんの絵と、生きて来られた時間を、今日ちょっとだけ拝見して、すごく感じましたね。
それは、私にとってすごく勇気であり、希望になりました」

大きい・小さいに関わらず、今の自分にできることを──
あの日の記憶と共に、築地さんの絵が伝えるメッセージです。
宮崎 香蓮さんが取材した築地 重信さんの『語り部画展』は、長崎市平和町の浦上キリシタン資料館で8月末まで開かれる予定です。
※ 宮崎 香蓮さんの”崎”の漢字は、正しくは”立ちさき”