連休明けは「ちょっと学校に行きづらい」

藤森キャスター:
いま、不登校者数が過去最多になっていますが、連休明けは「ちょっと学校に行きづらい」という子がやはり多いんですよね。

石井しこうさん:
多いですね。この4月に環境が変わり、担任の先生が変わる、席替えがある、いろんなタイミングで環境が変わって行きたくなくなった。あるいは、ずっともう無理して頑張っていた。これが5月の連休明けにどばっと出てきて、不登校の相談を受けているところは、今日の例えば6時ごろから徐々にたくさん電話が入ってきている。

小川キャスター:
学校に行かない期間が自分にとって居心地がよかったり、楽しかったり、ということがあるんですか。

石井しこうさん:
それもありますが、休みに入ると冷静になり、自分が苦しかったことを思い出すんです。「明日から学校だ」と思うと、ちょうど今日の12時ぐらいにその恐怖感がピークに達します。「明日からまたつらいのが始まる」と思うと、「ジェットコースターが落ちるときと同じだ」と言われていますが、上がってくるときが怖い、落ちてるときよりも上がってくるときに恐怖感が上がるので、“今が一番苦しくなるタイミング”と言われています。

浜田敬子さん:
行かない間も別に楽なわけじゃないですよね。取材とかで聞いたのは、常にプレッシャーというか、「自分は駄目なんじゃないか」とか、学校に行けない自分を責めてしまうとか、親にどう思われてるのか、というのも結構皆さん気にしていますよね。

石井しこうさん:
私は「心の登校が続く」と言っていますが、本当は心ではずっと登校してるんです。だから休めていない。ずっと行けてない自分を責めてしまう、というのはありますよね。