新型コロナによる感染拡大が続く一方で、「手足口病」や「RSウイルス」などを原因とした“こどもの発熱”が増加傾向に。いつもの「かぜ」との違いをどう判断すれば?親が注意すべきポイントをまとめました。

井上貴博キャスター:
こどもの発熱について、どんなことに気をつけるべきなのか、親が注意すべき点なども含めて見ていきます。


まずは新型コロナについて、全国的に濃厚接触者・感染者を含め休園を余儀なくされてしまう保育所が増えています。


横浜市にある三ツ境たんぽぽ保育園では、7月末に職員10人、園児9人が陽性判定を受けました。紺野のぞみ園長は「あと5人陽性者が出たら休園にすべきだと思っている。保護者も職員も不安とストレスでいっぱいの状況」とに話しています。

■「手足口病」都内で流行の可能性…コロナだけじゃない“こどもの発熱” 

一方、こどもの発熱は新型コロナによるものだけではありません。親子3人暮らし、お子さんが2歳の事例です。

7月24日に38度を超える発熱が確認されました。2日後、40度近くの発熱が続き、まず疑ったのは「新型コロナウイルス」でした。かかりつけ医に250回近く電話し、受診。PCR検査を受けたところ27日に、陰性となりました。


病院では「かぜ」と診断されるものの、少しおかしいなということでしっかりと見てもらうと、28日に病院で「手足口病」という診断を受けました。

母親は「コロナじゃなく安心したが、手足口病も感染症で普通のかぜとは違うので神経を使った」としています。

手足口病とはどんな病気なのでしょうか。


主な症状としては
・口や手足などに2~3ミリの発疹
・発熱は約3分の1にみられる
・まれに脳炎などの合併症を引き起こす


と言われています。

東京都の週ごとの1医療機関あたりの報告数は、7月25日~31日には▼4.75と「警報開始基準」の▼5に迫っているというところまで来ました。都内全域に「手足口病」の流行が広がる可能性が指摘されています。

気を付けたい発熱は他にも多くあります。


「RSウイルス」
・38~39度の発熱や鼻水など。
軽いかぜの症状から重い肺炎まで様々な症状があり、小児科からの患者報告数は10週連続で増加しています。

「ヘルパンギーナ」
・38~40度の発熱
・のどの粘膜に発疹
のどが痛くて飲食を嫌がり、脱水症状を起こしやすく、6月ごろから患者報告数が急増しています。