「手荷物を持っての脱出はやめて」

2024年1月、羽田空港で起きた日本航空と海上保安庁の航空機同士が衝突した事故。機体が炎上したJAL機に乗っていた367人の乗客と12人の乗員は、全員脱出しました。この事故では、客室乗務員の的確な対応が多くの命を救ったと大きな注目を集めました。

<FDA客室乗員部訓練チーム 西川彩奈チームリーダー>
「年始から事故もあったけど、常日頃から、いつ、どこで事故が起こって大丈夫なように、普段から客室乗務員には言っていますし、身が引き締まる思いだった」

では、わたしたち乗客が緊急事態に出くわした場合、どうすればいいのでしょうか。

<FDA客室乗員部訓練チーム 西川彩奈チームリーダー>
「私たちは日頃から訓練を行っているので、乗務員の指示に落ち着いて従ってほしい」

また、脱出する時、絶対にやってはいけない行動とは。

<FDA客室乗員部訓練チーム 西川彩奈チームリーダー>
「手荷物を持って脱出したり、(スマートフォンなどで動画)撮影をするのはやめて欲しい」

華やかなイメージのある客室乗務員ですが、乗客の命を守る保安要員として安全な空の旅を支えます。

もし、飛行機の中で緊急事態に遭遇した時の行動についてあらためて確認します。まず、一番大切なのは訓練を重ねている客室乗務員の指示に落ち着いて従うことです。

次に、やってはいけない行動については、手荷物を持って脱出する、スマホなどで撮影をする、大声を上げたり勝手に行動することです。自分の身はもちろん、一緒に搭乗している乗客の命を守るために、これらの行動を心掛けましょう。