違いを認め合う世の中に
家庭の中の常識に閉じこもることなく、きびしくとも違いを違いとしてほかの人と向き合うことが、雄基くんの成長につながると佳代さんは考えています。送られてくるパンはその助けになっています。
雄基くん
「ぼくはパンが、みんなと一緒のが食べられないけどほかにもクラスの人とかがみんなと一緒のことができないとかがあればちゃんとわかってあげられる人になりたい」
原田修平さん自身も子どもの頃、病気による食事制限で周りと同じものが食べられませんでした。その経験から、雄基くんのためにと給食のパンに似せたものを作っています。
原田修平さん
「ほかの子とおんなじものをたべたい、とくにほかの子と一緒がいいって言う年代でもあると思いますので、その気持ちはよくわかりますので、みんなと一緒に食べれるって言う、そこに貢献できてるって言うのは自分としてもうれしいかなあって」
食は人をつくるもの。ひとりでも多くの人が、自分にあったものを食べられる--。その機会が増えることが幸せにつながると信じて、きょうもパンを焼いています。