人気上昇、根強いファンも
原田陽子店長
「こんにちは~お待ちしておりました、ご用意できております」
SNSや口コミなどで人気が徐々に広まっていて、根強いファンも獲得しています。
母親と娘2人(下関市内から)
「大好き、大好きですね、私も主人も好きですし、子どもたちも喜んで食べますね、もう、おいしい、なんと言ってもおいしいって感じです」
この家族は、北九州市から訪れました。この店を選んだ理由に米粉パンの味わいのほか、添加物を使わないこと、さらにアレルギーへ配慮されている点もあると言います。
家族(北九州から)
「小麦はとりすぎると、ちょっと体調がよくなかったり、アレルギーがちょっと…米粉はそういうのがないので」
厚生労働省によりると、正確な人数は把握されていないものの、100人に1人から2人に何らかの食物アレルギーがあるとみられています。中でも小麦は、アレルギーの重篤な症状をおこす恐れもあることから、卵や乳製品と並んで表示義務が課されています。
学校に米粉パンを持参する小学生
山口市に住む小学6年生の原田雄基くんは、下関から米粉パンを取り寄せて食べています。学校で食べるためです。

原田雄基くん
「みんなパン食べてるし、自分もみんなと同じパンを食べたい…」
雄基くんは、赤ちゃんの時から、小麦以外にも卵などさまざまな食物アレルギーと闘ってきました。給食は、アレルギーの原因となる食材を取り除いた「除去食」が提供されますが、みんなと一緒に同じものを食べられないことで寂しい思いをしてきました。校外の活動など給食が準備できないときは、自分で食事を用意しなければならないので、みんなと一緒の食事をとることが難しかったといいます。

母親・原田佳代さん
「かなり卵の割合が多いと思うんです、から揚げとか揚げ物のつなぎ、卵焼き、マヨネーズとなると市販のお弁当ってちょっとリスクがあるので」
冷凍で届けられる米粉パンは、電子レンジで解凍します。冷めてしまうと硬くなってしまう米粉パンをおいしい状態に保つため、保温ができる容器に入れて学校に持って行きます。同級生のことばも、徐々にかわってきました。
佳代さん
「周りの子どもさんたちも成長と共にアレルギーの認識をすごい深めてくれて『食べられないからつらいよね』とかいう声をかけてくださるみたいなんですよね。きょうは卵入ってるから原田くんのやつはこっちに運ばんといけんね、とかそういうことを周りも一緒に認識してくれてるのはすごくありがたいです」