1ドル=158円台に突入 日銀 政策「現状維持」
日本銀行 植田和男総裁:
当面、緩和的な金融環境が継続すると考えている。

急速な円安を食い止めるため、何らかの対応に動くのではとの観測もあったが、日銀の答えは「ゼロ回答」だった。「政策変更がなかったのは、円安の進行が無視できる影響という認識か?」という質問には「基調的な物価上昇率への大きな影響はないと皆さん判断したということになると思う」と植田総裁は回答。円安が物価高に無視できない影響があれば、政策変更の判断材料になるとしながらも、現在の円安は「大きな影響はない」との認識を示した。

会見が始まった午後3時半には、1ドル=156円1銭だった円相場は、終了間際の午後4時半には156円台後半まで下落した。市場に為替介入への警戒感が高まる中、鈴木俊一財務大臣は「特にコメントはありません」と話した。