いよいよ試験当日・・・実力発揮できるか

「ふぐ処理師」試験当日。
智弥くん
「まあ去年よりかは、緊張はしてないです」
試験の直前が出産予定日だったお母さんも、応援に来ることができました。いよいよ、1年に1度の試験が始まります。試験は20分で、1匹のトラフグから食べられる部分をとりわけ、片づけまで終わらせます。
試験官
「それでは始めて下さい」

去年は緊張でハンマーを出し忘れ、固い頭を割るのに苦戦していましたが…今年は順調にさばいていきます。緊張感の走る部屋で、審査員の鋭い視線が向けられますが、自分のペースを乱しません。初めて挑戦した去年は、力のなさと経験の少なさから、時間内に作業を終えることができませんでした。今年は、表情に余裕があるようです。
試験官
「終了です、作業をやめてください」
時間内に作業を終えることができました。

母・佑子さん
「どうだった?」
智弥くん
「いい感じ」
母・佑子さん
「ほんと?よかった」
去年の涙とは全く違い、満足げな表情です。練習の成果はきちんと発揮できたようです。
智弥くん
「やっぱ大将とか、みんなが応援してくれたりしたから、できたんじゃないかと思います。(Q:去年はここでさ、ちょっと涙も流れたけど、今年はどう?)逆に今できて泣きそう…」
多くの人に支えられ、プレッシャーにも打ち勝ちました。