鬼木選手は、学生時代を通じても、初めての日本一。「やっぱりいいものだと痛感しました。自分以上に周りの人が喜んでいるのをみて、とてもいい気持になりました」とうれしさを爆発させた後、「途中で出場機会がなくなる苦しい経験もしましたが、そこでコーチが一緒になって、ずっと自分の課題(ブロックの面)を指導していただいた。毎日続けたことが成長につながったと思う。このチームに入って、本当によかったです」とサンバーズだからこそ成長できたと話すと、日本代表選出については、「(黒鷲旗バレー終了後の)オフの予定を考えていた時に連絡がきたので、びっくりしました。選ばれたからには、自分のよさをアピールしていきたい。これから成長していって、次のオリンピックを狙えたらいいと思っています」と偽らざる心境を口にしました。

最後に、この日が29歳の誕生日だった大宅選手は、「長く、大変なシーズンだった。ただ、厳しい中でも本当にバレーを楽しんでいる自分がいた。何のためにバレーボールを始めたのか、続けているのかを自分自身が理解してきたからこそ思いっきり楽しめている。バレーボールをやっていてよかった。個人的には、昨シーズン代表に選ばれなかった悔しさが、自信のモチベーションとなっていた。今年も、(代表では)難しい立場だが、自分が求められている場所で、輝きたいと思っている」と話すと、代表に初めて参加する鬼木選手にアドバイスするとしたらの質問には、「代表の関しては、自分のことで精一杯なので」としながらも、「サンバーズでは、チームや会社のみんなが守ってくれるが、代表は、チームとして戦う集団ではあるものの、選手個人でみると、いつ居場所がなくなるかわからない厳しいところ。僕自身は、身をもって経験している。ひとりで勝ち抜いていかなければいけない世界」と後輩への気遣いを見せながらも、プロフェッショナルとしてのプライドと、代表への熱い思いをのぞかせていました。

サントリーサンバーズは、この後、ゴールデンウイーク(5月1日~6日)に行われる黒鷲旗全日本バレーボール大会に出場。優勝候補の筆頭として大会に臨みます。