自民党の麻生副総裁が、アメリカのトランプ前大統領と会談しました。11月の大統領選挙でのトランプ氏の再選、いわゆる「もしトラ」に備えた動きですが、バイデン政権関係者は「まったく下品」だと眉をひそめています。

安倍元総理を「グレート(偉大だ)」と6回触れ、盟友・麻生氏を歓迎

日本時間4月24日午前7時ごろ、ニューヨークにあるトランプタワー。物々しい雰囲気の中、姿をみせた自民党の麻生太郎副総裁(83)。

麻生氏を玄関で出迎えたのは、アメリカのトランプ前大統領(77)です。

アメリカ トランプ前大統領
「麻生氏は日本やほかの国でも尊敬されていて、私も好きな人だ。私たちの大切な友人シンゾー(安倍晋三元総理)を通して知り合った。そうでしょう?私たちはシンゾーを愛している。彼はとても偉大な人物だった」

トランプ氏は、親交があった安倍元総理について、「グレート(偉大だ)」と6回も触れ、その盟友・麻生氏を歓迎してみせました。

アメリカ トランプ前大統領
「これから日本とアメリカ、また他の多くのことについて話し合うだろう」

トランプ陣営によると、約1時間の会談では、▼日米同盟の重要性や、▼中国・北朝鮮をめぐる問題などを協議。また、トランプ氏は、日本の防衛費増額を評価したということです。

会談後に公開された写真には、笑顔を浮かべる2人の手に大きな鍵がありました。

現地メディアによると、トランプ氏が、“特別なゲスト”に渡す記念品として、自らデザインしたという「ホワイトハウスの鍵」だということです。

今回の麻生氏の訪問は、11月の大統領選でのトランプ氏の再選、いわゆる「もしトラ」を視野に入れた人脈構築が狙いとみられています。