投手との相性が大切な捕手起用 しばらくは梅野・坂本が刺激し合い「併用」か

――そして、去年のシーズンでたくさん奪ったフォアボールですが、現在、与えたフォアボールの数がセ・リーグで一番少ないという状況です。これを支えているのが、現役時代の矢野さんのポジションでもあるキャッチャーだと思うのですが、今のタイガースは日替わりでキャッチャーが起用されています。

「去年からの流れもあるので、ピッチャーとの相性をある程度大事にしながらの起用となっていて、今はうまくいっているので、この併用は当分続くかなと思います。どこかで流れが悪くなったときに、『ちょっと変えてみようかな』ということはあると思うんですけど」

―――キャッチャーの起用を考えるとき、ピッチャーとの相性というところがありますか?

「左投手をリードするのが上手かったりとか、キャッチャーにも特徴があるんですけど、まずは組んでみての相性ですね、それは大きいです」

―――例えば、村上投手と大竹投手は、去年から坂本捕手とコンビを組んでいます。

「坂本については、際どいコースをストライクにできるキャッチング技術を持っているので、コントロールの良いピッチャーは坂本と組んでいるということかもしれないですね」

―――今は、セ・リーグのどの球団もキャッチャーを併用していますが、併用について矢野さんはどのように思われますか?

「タイガースでは、梅野の方が実績もありますが、持ってる力は五分五分かなと思います。どちらか1人が抜けると1人になるんですけど、今は併用でいいと思います。梅野と坂本それぞれに良いところがあるので、このまま当分併用でいくんじゃないですかね。2人で刺激し合いながらというのを岡田監督は考えているのではと思います」