“神走塁”連発「植田にしかできないスペシャルな走塁だった」

―――そして、14~21日の試合の中で矢野さんが挙げた注目ポイントは、植田選手です。”神走塁”連発でした。

「植田にしかできない走塁ですね。僕の監督時代は、『植田をどこで出せるか』というのが強いカードでした。16日の試合でセカンドランナーの植田が2・3塁間で挟まれました。このとき、タッチされないように粘るのが一番大事で、後ろのランナーがセカンドに到達すればそれでOKなんですけど、そこから自分もセーフになるというのは、植田にしかできないスペシャルな走塁だったと思います」

―――挟まれたときは、できるだけタッチされないように塁間を行き来するのがベターなんですか?

「粘って粘って、後ろのランナーがセカンドまで行ったらOKです。今回の植田は、そこから自分もセーフになったんです」

―――タッチアップで植田選手が本塁生還のシーンでは、糸原選手の打ったライトフライが浅かったものの、見事右手でホームインしました。

「ライナー性の当たりだったので、一旦ホームに行こうとしてから、3塁に戻って、またホームに走っているので、すごく判断が難しいんですよ」