旧統一教会と富山政界との接点になっているのが旧統一教会の関連団体の事務局長であることが、チューリップテレビの取材で明らかになりました。事務局長はチューリップテレビの取材に応じ知事選の選挙応援をしていたことを認めました。
保守分裂となったおととしの県知事選で、旧統一教会の関連団体から選挙応援を受けていたことがわかっている新田知事。7月26日の会見で「選挙応援として旧統一教会の関係者が名簿作りをしていたのでは」との質問に対し…。
新田知事:
「その他のことはどういったことがあったのか、それを今、(後援会の)事務局長に調査するよう指示している」

こう述べていましたが、その後の取材で知事選で後援会名簿の作成や事務所から有権者に電話をかける「電話作戦」に協力していたのが、県平和大使協議会だったことがわかりました。
そして、その知事選で県平和大使協議会側の窓口となっていたのが事務局長の鴨野守氏でした。鴨野氏が2日、チューリップテレビの取材に応じました。
毛田キャスター:
「知事選で平和大使協議会側の窓口となっていたのが鴨野さんで。平和大使協議会としては後援会名簿を作成していた」
県平和大使協議会事務局長 鴨野 守氏(電話):
「選挙の協力はさせていただいたということですね。そして、名簿集めとか電話かけ、それは少しさせていただきました」

県平和大使協議会事務局長の鴨野氏。実は、富山県(砺波市)出身で世界平和統一家庭連合の広報局長を務めた幹部の1人でもあります。
チューリップテレビの取材で、鴨野氏が富山政界との接点になっていたことがわかりました。

2017年10月15日に撮影された衆議院選挙を前にした田畑裕明議員の「総決起大会」。田畑議員は「熱心な支援者から誘われた」としていますが、ここにも鴨野氏の姿が。
鴨野氏は、旧統一教会の信者ら少なくとも8人が講師を務めた公開講座「富山オープンカレッジ」で事務局を担い、ここ数年、講師の選定を鴨野氏が行っていたということです。

毛田キャスター:
「講師のメンバーを見ると、信者の方や政治家の方もいらっしゃいました。旧統一教会と政治家の接点というふうにも受け取れるとは思いますがどう受け止めますか」

県平和大使協議会事務局長 鴨野 守氏(電話):
「…そうですね。先ほど言った安全保障の問題とか、国際友好親善とか家庭教育、そうしたテーマについて普段考えている人。そのことについて本当に真剣に考え行動している人が、結果として政治家の中に多いということだと思います。何か政治家をターゲットにして私たちがその方を人選したということではなくてそのテーマを語れる人が誰か、ということで、そこにたまたま県議であるとか、そうした方々にお声がけして了解いただいた」

オープンカレッジは2008年から去年5月まで58回開かれ、講師の中には県議や国会議員の名前もありました。