

中央市危機管理課 青柳健治 課長:
「家庭やプライベートを優先する若い世代の価値観の変化などが要因。今までは(こんな事態)なかった」
どこに不満があったのか元団員に話を聞くと

退団した元団員①:
「消防技術を競う大会のため多い時で週に3回練習があり、負担が大きかった」

退団した元団員②:
「新しい団員が全く入ってこなかった。いつまで続ければいいのだという気持ちになった」

中央市は去年の夏頃から団員にアンケートを行い、長年続いていた消防技術を披露する大会を取りやめるなど、負担軽減策について話し合いを続けてきましたが、今回の事態を防ぐことができませんでした。

青柳 課長:
「今後、消防団全体で不在となったところをどうやってやっていくのか検討に入っていく」


消防行政に詳しい専門家は、地域を熟知する消防団員の不在で火災や災害時の初動が遅れる恐れがあるとした上で、団員の確保に向けてはこれまでの男性中心の組織から多様な人材の取り込みと、伝統にしばられない変化が必要と指摘します。


関西大学 永田尚三 教授:
「女性の消防団員や学生の消防団員は全国的に増えている。よりオープンで時代にあった組織文化への改革が必要な時期にきている」

防災の要となる地域の消防団は、今岐路に立たされ変革の時期を迎えています。