使っている日置市産のサワーポメロは、味は良いものの、皮に傷などがあり、店に並ばないものです。日置市を含むJAさつま日置管内では、昨年度出荷されたサワーポメロ40トンのうち、2割が規格外でした。
28歳まで東京でケーキ職人をしていた窪田さん。食材を最後まで大切に出来る方法を模索してきました。
(窪田さん)「ケーキ店で働いていたときに、売れ残ったものは普通に捨てられていた。ずっとおかしいと思っていて、いきついたのがジャム。加工すれば見た目が悪いのも扱える」
その後、フランスで1年間ジャム作りを学び、日置市で店をオープンさせました。マーマレード作りでは、実のまわりの白い部分や種まで余すことなく使います。

(窪田さん)「捨ててしまう部分だが、含まれているペクチンというのがジャムにとろみを出すために良い役割をしてくれる。捨てるにはもったいない」

サワーポメロの良さを引き立てるため、1年ほどかけて試行錯誤しました。
(窪田さん)「ふつうの柑橘よりも味が淡白で繊細。ユズを組み合わせて作った」

アクセントのユズや砂糖を加えて煮詰めたあとは、余熱でゆっくりと味をなじませ、2日かけてようやく完成します。
(記者)「いただきます。果肉感がすごいです。甘酸っぱさと上品なほろ苦さが絶妙」














