ボランティアを通して出会った“心の支え”

小出さんを傍で支えているのが、妻の美紗子さんです。2人が出会ったのもボランティア活動がきっかけでした。

妻・美紗子さん「初対面から友達や知り合いのような感じだった。いま、すごく楽しく暮らしています」

結婚1年目の小出さん夫婦。西原村で古民家を借り、2人と1頭で穏やかに暮らす日々です。

小出さん「今まで農作業は全て一人でやっていたので、カライモは掘ったまま泥付きで出荷していた。妻が一緒にやってくれることで、洗って箱詰めして市場に出す事ができるようになった。仕事の幅が広がったし心の支えになる」

秋に収穫するサツマイモは、納屋を改装した貯蔵庫に保管。寝かせることで糖度が高いサツマイモが出荷できるようになりました。

地域に根を張る関係づくり

いま、美味しいサツマイモを使ってくれる「お店探し」にも取り組んでいます。

小出さん「紅はるかっていう芋ですごく甘い状態なので、食べてもらいたいと思って持ってきました」

今回の芋がパンと合うならば商品として使ってもらうことになりました。

小出さん「目に見える形ですから、市場に出荷するのとは嬉しさが違います」

『ここで生きていく』

地域に根付き、ここで生きていくと決意した小出さん。その思いに「後悔はない」と言いきります。

小出さん「みんな親切に教えてくれる。おかげで何とか品物が作れるようになりました。このままずっと農業していきたいと思います。素晴らしい仲間に恵まれたので、それを捨ててまで別のことをしようとは思わないです」