しかし梅毒は完治したあとも新たに感染することがあり、取材した女性も1年間に2回感染していました。
梅毒に感染した20代女性:
「2022年8月に1回罹かって、それを治して2023年8月にまた感染しました。まさかの再感染で。特に夏になると、外出する機会が増えるんで、なんかちょっと開放的になるというか。夏の方が繁忙期にはなるんで、そこでどんどん感染が広がったのかなと思います。お客さんにも検査してもらって、幸いお客さんはみんな陰性でした。
私が毎月検査をしてることをお客さんは知ってくれていたので、でもそれでもかかっちゃったら別に仕方ないって言ってくれるお客さんが多かったので、どちらかというと自分の方の心配をしてくれていました。
そういう、病気をもらう覚悟で働いてはいるんですけど、やっぱり将来っていうか一生、検査かかった履歴って残っちゃうんで…。それはちょっとショックだな。もし今後パートナーができたときに、何て言おうかなとかそういうのはやっぱ考えましたね」

感染予防としては、性行為の際に正しく避妊をすることや不特定多数との性交渉を避けることが基本ですが、もし感染したとしても放置せずにきちんと治療をすることが大切だと鮫島医師は話します。
鮫島梓医師:
「梅毒って聞くとやっぱり怖いとは思うんですけどし、逆にしっかりと治療することができれば、本当に普通のお薬で普通の抗生剤でちゃんと治すことができるので、まずは検査をすること、心配だなと思ったときはとにかく検査するということを覚えていてほしいなと思います。梅毒はもう歴史上の病気ではありません」
20代の女性は、これ以上梅毒の感染者を広げたいくないと今回取材に応じてくれました。
梅毒に感染した20代女性:
「梅毒は気づかずに進行しちゃうのが一番怖いですよね。放置しないのは大事です。そうかもって思ったらまず、心当たりがあるなら、検査には行ってほしいなと思いますね。
ちゃんと治るから落ち着いて行動してほしいと思います。検査をして治療をして、お店で働いている人だったら、お店とお客さんにも伝えてもらって、やっぱりもうこれ以上、広げないことが大事かなと思いますね」
自分自身や大切な人を守るためにも感染しないこと、させないことが必要です。
特効薬があるからといって軽はずみな行動や、不安を感じるような性行為をすることは控えましょう。