記者も胴長を着用、タモを持ちヘッドライトをつけ、万全の態勢で臨みます。

しかし、午前2時を過ぎても1匹も捕まえられないまま。ほかの“ハンター”たちも同様で、少しずつ海岸に夜の静けさが戻ってきました。
残っていた中年男性を取材していた午前2時半ごろー。男性がおもむろに海中にタモを差し込み、その中をのぞくと…。

中年男性:
「ゴミか…ゴミだ…(ホタルイカは)幻だね」

あきらめきれず、別の海岸へ移動

記者:
「時刻は午前3時となりました先ほどまで残っていた方も帰ってついに誰もいなくなりました」

記者は諦めきれず、移動を決断。向かった先は八重津浜より東に位置する富山市浜黒崎の砂浜です。

記者:「八重津浜と違い全くヘッドライトの明かりがありません。(濁りが少ないので)ホタルイカがいたときには発見しやすいと思います」

しかし、そこですくったのはホタルイカほどの大きさの小魚1匹。その後も時間だけが経過。だんだんと空は白んでいき…。

記者:
「きょうはホタルイカの姿をついに拝むことはできませんでした」

条件がそろったからといって必ず現れるわけではないホタルイカの大群。だからこそ“爆湧き”の瞬間に出会った時の喜びは、ひとしおなのかもしれません。12日から13日にかけも晴れて高い気温が予想されるためチャンスはまだしばらく続きそうです。