テクニカルディレクター安井雅人さん:
「初めてサクラが来たってときに、これで作れって言われたときに、『できるのかなこんなので』っていうね、正直わからない、やってみないとわからないというところでしたね。10年かけて良い音っていうのを突き詰めていきましたね」
試行錯誤を繰り返し、作り上げてきた桜ギター。
今年のモデルを試しに弾いて音を確かめます。
(♪ギター試奏)
セクションマネージャー降幡新(ふりはた・あらた)さん:
「桜ならではのちょっと優しい柔らかな響きがしますね」
このギターの出来はいかがですか?
「そうですね…100点です 笑」

飛鳥 八塚悟社長:
「日本じゃもちろん、うちしか桜のギター作ってないですし、世界でもまあね日本のこの桜で作ってるギターはうちだけなんで、逆に言えばそこが売りというかやっぱ人がやってないことをやりたいってのがまずうちの会社の強みだったりして」
尽きない探究心はこんなギターも生み出しました。
ディバイザー原庄平部長:
「アカマツを使ったギターです。松くい虫の伝染病被害で枯れてしまったアカマツを使って作ってます」

あえて残した虫食いの穴や節(ふし)。
強烈なインパクトを与えます。
ディバイザー原庄平部長:
「普通はですね、こういうふうに穴が開いてると不良品とされてしまうんですが、敢えてですね、そういう松枯れの問題が、松本に多いというところもありますので、そういう問題の周知のためだったりとか、こういう個性的なギターがあっても、いいんじゃないかと」
桜ギターのスタートから10年、様々なモデルを送り出してきました。
ディバイザー原庄平部長:
「いろんな形の違いとか、色の違いとか入れると100種類以上は作っていると思いますね。デザインにも非常にこだわっておりまして、このピックガードの形ですとか、こういう指板のですね、インレイっていうんですけども、こういうところにもですね毎回ですね、シーズンごと新しいデザインを考えて、ギター全体で桜のイメージを作っています」