3月の気温がほぼ2月と一緒だった

なぜ、今年の桜は平年より遅れて咲いたのか。それは、3月の月平均気温が平年より低くなったことが、大きな理由の一つだと考えられます。上の表は、大阪の2月1日以降の日々の最高気温の推移です。2月は気温が平年より高い日が多く、18日には19.7度で4月中旬並みと季節外れの暖かさとなりました。しかし、2月下旬になると寒くなり、3月は繰り返し「寒の戻り」があり、3月21日には8.8度とまさかの“真冬並み”の寒さとなりました。ようやく3月末になって2月中旬を上回る暖かさとなり、桜が開花したわけです。今年は記録的な暖冬で、桜が“暖かさ慣れ”していたところに、3月は季節の歩みに急ブレーキがかかりました。開花へ向けた生長は余計に足踏み状態となり、「春本番はまだ先かな?」と、桜はのんびり気長に準備していたのかもしれません。