プロ野球選手に憧れた2人の兄の思い背負う

 鷲尾自身は登美ヶ丘高(奈良)に進学。関大でプレーを続け、150キロ投手として活躍していた侑哉さんの背中を追って関大に入学。侑哉さんはプロを目指していたが、右肩を痛めてしまい、拓哉さんが進んでいた消防士の道を選んだ。

 「僕が大学2年の時、就職した侑哉がグローブを買ってくれたんです。そのグローブを去年もずっと使っていました。いつも『頑張れ』と応援してくれる。兄2人がいなければ、今の僕はいないです。」と、その存在の大きさを語る。

 2024年シーズンの目標を「都市対抗、日本選手権で先発して勝利を挙げたい。チームの信頼を得られるような投手になって、その上の世界を目指したい。」と話す鷲尾。兄2人の夢を、昂哉が叶える。