肉体改造と新たな球種取得

 更なる高みを目指すため、このオフは2つの新たなことに取り組んできた。1つ目はウェイトトレーニングだ。これまではダッシュなどの瞬発系トレーニングが中心だったが、1年間戦える体づくりをするため、肉体改造に着手した。

 2つ目は新たな球種の習得だ。「去年は、ストレートとフォークボールが投球の95パーセントを占めていた。自信を持って勝負できる変化球を増やしたい。」と、スライダーやスプリットなどの練習に日々励んでいる。

 プロ野球選手に憧れていた2人の兄の思いも背負っている。3兄弟の末っ子として生まれ、長兄・拓哉さん(28)、次兄・侑哉さん(26)の影響で、小学1年生で野球を始めた。兄2人も投手で、ともに平城高校(奈良)で140キロ超の直球を投げる本格派右腕として知られていた。