新潟県村上市の三面川でサケの稚魚 およそ3万匹が放流されました。
2023年は記録的な不漁に終わり、全国から助けを借りて卵を確保した『友情のサケ』です。
地元の小学生や花角知事らおよそ200人が参加したサケの稚魚の放流式。

子どもたちに地元のサケの大切さを知ってもらうため、三面川鮭産漁協組合が主催しているイベントで今年はおよそ3万匹の稚魚を放流しました。

去年は村上市をはじめ各地でサケが不漁でした。
三面川では「うらい」と呼ばれる仕掛けの漁などで例年1万5000匹から2万匹のサケが獲れますが、去年はわずか3500匹ほどに…。

そのため、今年は北海道や秋田など全国各地からサケの卵を集めて、この日の放流を迎えました。

【三面川鮭産漁業協同組合 佐藤克雄 組合長】
「今年はもう無理かなと思って心配してたんですよ。それが全国のサケを扱う会社の方々、そして何よりも県内の各孵化場でなんとかサケを育ててくださいっていうのもあって『友情のサケ』って言うんでしょうかね」

『友情のサケ』は子どもたちの手で丁寧に放流されました。
「また4年後に会って食べたい」

「大きくなって帰ってきてほしいです」

稚魚はおよそ4年後、産卵のためにまた三面川に戻ってくるということです。
