「赤ちゃんポスト」は司法関係の公務員も2回利用…
「これは法廷では言えなかったですけど。私たちの施設『赤ちゃんポスト』には、大雑把な司法ですね、裁判官とか特定できない、いわゆる司法に関係する公務員の方が2回来たこと(利用したこと)がありました。それって社会常識からすると、法を守らないといけない公務員じゃないですか。だけど、やはりそこの部分の苦手な領域があって、赤ちゃんを連れて2回来ました。だからやっぱり決めつけてはいけない。公務員だから無いっていう保証は無いですし、大学を出ているからとか、今日の法廷でも、(被告が)職場でちょっとリーダー的に認められていたとか。そういう、そこだけ切り取るけど、能力のでこぼこ感があるんですよ」
孤立出産を経て授かった自身の子どもを「赤ちゃんポスト」に預け入れる。一般的では無いことかもしれないが、決して特別なことでもないのだ。
そして裁判を前に、A女被告(当時)との面会を重ねた蓮田医師は、彼女に対して最初に受けた印象を振り返った。
「やっぱり彼女には心を許して頼れる人がいなかったのではないかなと。寄り添ってくれる人がいなくて」