値崩れを防ぐためのマイナーチェンジから“中古でも価値の落ちない製品で勝負”へ
小川彩佳キャスター:
最新の製品はいろんな機能があって至れり尽くせりなんですけれども、至れり尽くせりすぎて使いきれない、もっとシンプルでいいかなっていう方はもしかしたら中古製品に惹かれるのかなと思いますね。
トラウデン直美さん:
1回メーカーが回収して、完全にきれいにして、少しアップデートして売っているものだから中古とはいえ、きっと新品のような、数年前のものっていう事なんだと思います。こういったまだ使えるものを使っていこうという取り組みというのは本当に大事なことだと思うので、メーカーが率先してやっているのはすばらしいことだなと思います。

藤森祥平キャスター:
今回パナソニックが中古家電に参入したことについて、news23ジャーナリストの経済担当・片山薫記者は「パナソニックはこれまで、値崩れを防ぐためのマイナーチェンジで“新製品”を出す戦略が中心だったが、今の家電はソフトのアップデートで新製品同様に、新たに生み出すことができる。数年単位の商品開発で『中古でも価値の落ちない製品で勝負』していくつもり」だといいます。

日本総研主席研究員藻谷浩介さん:
最近よく途上国に旅行するのですが、どこに行っても日本社の中古車が走っていまして、現地のドライバーに話を聞くと「やっぱり日本車はいいんだ」って言うんです。それに比べて、電気製品ってほんの一部つまみが壊れたら買い替えるようなことがあるじゃないですか。もったいないなといつも思っていたので、やはり日本製品はいつまでも補修すれば使えるブランドを作るのはすごくいいことだと思う。
ただ、それって景気の面ではどうなのか。中古じゃないと売れない状況って、安いものが売れるということなのでデフレですよね。エコにはすごくいいが、日本の景気は大丈夫か?という気もしますね。

トラウデン直美さん:
中古でも価値が落ちないようにしていけばいいということですよね。
藻谷さん:
時計のように補修すればいつまでも使えるような感じで、本当にブランドアップしていくという方向にいかしてくれればいいと思うんですけどね。
小川キャスター:
大事に使い続けるというマインドも大切なことですよね。