卵子凍結と『年齢』

 卵子凍結とは、排卵誘発剤などで卵巣を刺激して、体内から卵子を採取。それをマイナス196℃の液体窒素で凍らせて保存します。
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 (培養室 井上岳人室長)「液体窒素のタンクの中になりますので、こういったタンクで保管されています」
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 30代後半の女性を中心に約150人分の卵子が保管されていて、凍結した卵子は、子どもを望んだタイミングで元に戻すため“融解”します。

 (培養室 井上岳人室長)「0.1mmくらいなので肉眼でやっと見えるぐらい」
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 そして、パートナーの精子と「体外受精」、もしくは細い針を使って精子を直接卵子の中に注入する「顕微授精」を行います。受精卵になった後、培養し、子宮に移植。ただ実際に移植までたどりつくのは約半数で、必ずしも成功するわけではありません。

 (培養室 井上岳人室長)「これは顕微授精した時の針のストレスによって卵の方が耐えられなかった場合の映像。卵子の方が黒ずんできているのがわかると思います。ダメな状態になります。卵子自体の染色体異常の確率も増えていますので、高齢の卵子の方は赤ちゃんになる確率は下がりますね」

 背景にあるのは年齢です。卵子の質は年齢とともに低下するため、妊娠・出産するには30代前半と比べて40代後半は5倍以上の卵子が必要とされています。また、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)によると、体外受精での出産率は36歳をめどに急激に下がるともいわれています。

 (山下能毅院長)「実際は30代後半が多いんですよ。平均そのような感じです。やはりお金があって余裕があってとなってくるんですけど、卵子凍結の実際の成功例が若いうちに凍結しておかないとなかなか難しいんですよ。本来は20代もしくは30代前半までに凍結しておかないと、その卵子を使って将来妊娠を希望するとなると可能性が下がってくるので。もっと啓蒙して若い時に凍結しておけば、より効果的です」