「被害」を訴える人たちは孤立する
「『電磁波攻撃』イコール『頭がおかしい』という考えは、あらためなければいけないと思う。信じてもらいたい。専門の相談窓口を作ってもらいたい。そうでなければ、ますます『被害』を訴える人たちは、孤立することになる」
裁判の中で、自らこう証言した河野被告。
事件が起こるまでの間、警察と保健所に対して、合わせて20回近く「電磁波攻撃」の被害についての相談を行っていたのだという。その際、警察は「(電磁波攻撃を訴える人は)他にもたくさん居る」と回答。しかし、この回答もまた結果的に河野被告の疑念を加速させるものだったのかもしれない。