無料が当たり前のカタログを「有料化」でも即完売!

―――次々とアイデアが出てきますね?
 2022年には、野生動物や自然環境の保全、病気や障がいがある人の支援など社会的課題と向き合う仲間たちとともにカタログを創刊しました。基金付きの商品などを通して社会課題を考えるきっかけになればと。私には仕事場で片時も離すことができない一冊のノートがあるのですが、思いついた時にアイデアをノートに書きこんで、やがて通販商品や新しい事業につながることもあります。また、会社の組織に「部活動」があって、社員が部署を超えて好きなことを商品化につなげています。「猫部」や「女子DIY部」など、今では15の部があり、社員たちにも好評です。

―――インターネット販売が6割と聞きました。でもカタログは根強い人気がありますね。
 よくいただく声では、小さい子どもさんがいらっしゃるお母さまは、子どもがやっと寝ましたと。ご主人が帰ってくるまでのひと時をカタログで何か別の異次元にワープできるみたいな。1987年には、書店に並べるために思い切って780円で有料化したのですが、1万冊がたちまち売れて完売しました。「本屋さんで買えるようになったのですごくうれしい」と言っていただくお客さまもいました。それがきっかけでもう一度フェリシモのお客さまになっていただいた人もたくさんいらっしゃいました。