満開の季節を迎えたサクラ。熊本県合志市には、これから新たな名所となりそうな場所があります。

熊本電鉄・御代志(みよし)駅の前にある約300mのサクラ並木。以前は国道から見えずあまり知られていませんでしたが、2022年に御代志駅が移動したことで人々が訪れるようになりました。

訪れた人「初めてです。近くても中々来ることが無くて…道からとてもきれいに見えて来てみたかったんです」

訪れた人「引っ越してきたばかりなので初めてです。こんなにちょうど咲いているとは思っていなかったので、あまり知られていないから皆さん来たらいい」

ここは、ハンセン病回復者の療養の場である 菊池恵楓園(きくちけいふうえん)のそば。戦時中は入所者のための畑でした。

入所者自治会 太田明副会長「僕が入所したのは昭和27年(1952年)でしたから、よくイモをとってたね 子どものときは」

30年前から入所者たちがサクラを植えはじめ、美しいサクラ並木が生まれました。

太田副会長
「とにかく花見用のサクラを植えようと。入所者のための花見だったんですけど、一般公開出来るようになってサクラも喜んでいるんじゃないですかね」

「公園として一般公開すれば地域と恵楓園との壁というか、バリアが少しでも解消できればと思う。“隠れた名所”ではなく“開かれた名所”としてアピールしていきたいですね」

新たなサクラの名所として、一歩を踏み出します。