仙台市に住む60代の女性が総務省通信基盤局職員、警察官、検察官を装った男らに次々と騙され、現金およそ1550万円を送金しました。警察が特殊詐欺として捜査しています。

警察によりますと、仙台市泉区に住む60代の女性のもとに、総務省通信基盤局職員を名乗る男から「あなたの電話から大量の迷惑メールが送信されている。電波法に違反している」などとうその電話がありました。そのまま電話は警察官を名乗る男に転送され、「特殊詐欺で逮捕した際にあなた名義の通帳やキャッシュカードを押収した。犯人として在宅で調べる」などと伝えられました。さらに検察官を名乗る男から「口座情報が犯人に筒抜けなので全財産を別の口座に移す必要がある」などと言われました。話を信じた女性は、指示通りに預金口座を開設し、暗号資産の取引サイトに登録をしました。その後登録したサイトを経由し、11月29日から3回に分けて約1550万円の現金を送金したということです。女性はこのために投資信託や積み立て金も解約、全財産を送金したため生活が出来なくなり、親族に相談をしたことで、被害が発覚しました。警察が注意を呼びかけるとともに、特殊詐欺事件として捜査を進めています。