■旧統一教会と関係があるサークルは今も・・・

“旧統一教会と関係があるサークル”の活動は今も各地の大学で続いています。

京都大学に通う男性は3年前、大学1年生のとき講義の合間に2人組の女性に声をかけられ、CARPへの勧誘を受けたといいます。

京都大学学生
「大学生活の充実度合いに関してアンケートをしたいと声をかけられて、将来の夢を聞かれて称賛というか『壮大な目標ですね』と褒められた」 雑談の後、団体の活動については、こう説明を受けたといいます。

京都大学学生
「社会貢献や社会問題について、ディスカッションするのが中心のサークルと言われていて、ごみ拾いのボランティアだったり挨拶運動をしていると」

当時勧誘に使われていたとみられるチラシには「家族のような心情的因縁で結ばれた世界を実現します」と書かれています。ただ、男性は勧誘の際に宗教的な話題は出なかったと話しています。 京都大学学生
「行ってみようかなと思う新入生歓迎会の1つくらいに考えていました。本人たちの言動やCARPのSNSから確信できるような怪しさがないので、他の人の体験談や噂を耳にして、ようやく判断する感じでした」

大学側も学生たちに注意を促しています。大阪大学では、実際にあった事例を動画で公開。 何気なく声をかけ、世間話をしていると、そこに大学の先輩が登場します。この2人はグル。その場では勧誘せず、LINEなどの連絡先を聞き出し、日を改めて接触してくるとし、断り方も紹介しています。

動画を作成した大阪大学の太刀掛俊之教授によると、ごく最近こんな事例も・・・。

カルト問題に詳しい大阪大学 太刀掛俊之教授
「旧統一教会と関係がある団体が主催するスピーチコンテストに参加を持ちかけられると。『1万円参加費としてもらえるからぜひ出場しないか』と」

最近は名前を伏せて勧誘するスタイルから変わりつつあるといいます。

カルト問題に詳しい大阪大学 太刀掛俊之教授
「2010年ごろから『私たちはCARPです』と名乗って勧誘をしています。ただ名乗っていても、学生はそれがどういう団体かわからないので、今CARPはツイートを非公開にしていますし、最初にどういう団体なのか説明すべきではないかと思います」