旧統一教会と関係があるサークルの活動は今も各地の大学で続いています。教団の元信者の女性が、学生勧誘の手口を証言。授業が終わると「アンケート」と称し、学生の家々を訪ね歩いていたと言います。
■大学にも広がる旧統一教会の活動
旧統一教会の活動は大学でも・・・。
元信者の女性
「何人勧誘したかによって、死んだあとの霊界が変わるみたいな」 この女性と統一教会との出会いは1980年代、富山大学に入学した時。サークルに勧誘され、統一教会との関係が始まりました。
元信者の女性
「『映画を見られます、映画を見ませんか』ということで、映画を見て楽しかった、と終わりかと思ったら『自己啓発のセミナーがあるんだ』と。ためになるならみてみたいなと、聞いてるうちにいいお話だなと思っていったんですね」 勧誘され入ったサークルは旧統一教会の学生組織「原理研究会」でした。女性は、学生信者約20人と共同生活。極貧の状態だったといいます。
元信者の女性
「仕送りは、引き落とししたら全て捧げていました。朝ごはんは決まっていたんです。1人生卵1個、納豆半パック」 そして毎日授業が終わると2人1組になって、アンケートと称して家々を訪ね歩いたといいます。
元信者の女性
「雑誌に掲載するのでとかウソを言って、反応が良かった人をビデオセンターに誘って信者にしていくことをやっていた」
女性が所属していた原理研究会は「CARP(カープ)」とも呼ばれています。
25日、福岡市は九州大学の非公認サークル「九大CARP」が旧統一教会との関わりがあることがわかったとして、過去の表彰を取り消しました。
また、新潟市が「新潟大学CARP」に、宗教団体は対象外である補助金約18万円を交付していたことがわかりました。新潟市の中原八一市長は、「団体の規約でも、宗教活動を目的としていないことを確認したということですけど、今すぐさま実態を調べなきゃだめなんじゃないでしょうか」と述べました。