韓国では今、「MZ世代」と呼ばれる若い世代を中心に、ダンスの人気が高まっています。厳しい競争社会で生きる若者にとって、
実力主義への憧れも背景となっているようです。
記者
「私がいるのはソウル市内にあるダンススクールなんですが、今MZ世代と呼ばれる若い世代に人気なんだそうです」
K-POPの軽快なメロディに合わせ、キレのある動きを見せる若者たち。韓国では10代や20代の「MZ世代」と呼ばれる若者を中心にダンスが一大ブームとなっています。
ダンススクールの受講生
「会社で特技を自慢する時にも役立つし、生活に活力が生まれます」
「体を動かすのが楽しいです」
人気の理由を聞いてみると…
ソウルの若者
「歌に合わせてみんなが振り付けを作って動画をアップロードしているうちに人気が出たと思います」
「学校でもやってる人がいます」
自分で撮影したダンス動画をSNS上で公開したり、ほかの人の動画を見たりすることが若者たちの間では当たり前になっています。
こちらのダンススクールでは、K-POPに合わせたダンス動画を完成させ、YouTubeにアップロードするまでがコースに組み込まれています。
楽しみながら「自己表現」できるところが人気のカギのようですが、こうしたブームの背景には、厳しい競争社会という韓国の実情がありそうです。
ブームの「火付け役」となった、ダンスチームが競い合うこちらのテレビ番組。高いパフォーマンスに加え、出演者のクールな振る舞いが好評で、若い世代の視聴率でトップに立ちました。
番組のプロデューサーは…
『CJ ENM』プロデューサー 崔正男さん
「出演者は実力に自信を持っているので、リアルな感情を見せることがMZ世代にとって真似したい部分なのでしょう」
受験や就職で厳しい競争を強いられる一方、親のコネなどを利用した不正の疑惑もたびたび浮上する韓国。自分の実力のみで勝負する出演者の姿に若者たちが共感、ダンス人気につながっていったようです。
そのダンス、韓国ではこんな形で応用されていました。
ホラードラマの不気味な動き、実はプロのダンサーが指導しています。ダンス文化が幅広いコンテンツで存在感を増しているのです。
WAWAダンスアカデミーの講師 崔藝瑩さん
「親たちのダンスへの認識が良くなって、受講する年齢層が若くなりました」
韓国のダンスブーム。目立っているのは若者たちですが、今や、50代、60代までその人気が広まっているということです。
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