新潟県燕市で14日まで開かれる「つばめ桜まつり」の一環として、7日には『分水おいらん道中』が開催されます。

JR分水駅からほど近い分水福祉会館では、本番を目前に控えた“おいらん役”とその付き人たちが、歩く稽古を行っていました。

おいらん役は毎年公募され、今年は、燕市・新潟市・埼玉県の3人が選ばれていますが、埼玉に住む秋和紫衣奈さんは練習のために新潟に通って来ているそうです。

新潟市の坂爪茉里さんらおいらん役の3人が練習しているのは、『外八文字歩き』というおいらんならではの独特の歩き方。
高下駄と呼ばれる3枚歯の下駄を履いて、足を大きく外に回すようにして歩きます。

『つばめ桜まつり』では、燕市PR大使を務めるBSN新潟放送の大塩綾子アナウンサーも「染井吉野太夫」という写真撮影用のおいらん役として参加します。
先日、外八文字歩きを練習した際には、膝を曲げた状態でゆっくり歩くので想像以上に足の筋肉を使い、10分もするとジワジワと汗をかくほどでした。

おいらん役の3人は、仕事や学校が終わってから集まって練習を続けています。

【信濃太夫 役 小林琴音さん(燕市出身)】
「初めておいらん道中を見た時から憧れてまして、祖母もおいらん道中の大ファンでしたので、夢がかなった姿を見てほしくて応募しました」

本番では、きらびやかな衣裳とかつらを身につけて街の中を練り歩きますが、この本番用の衣裳とかつらの重さは、およそ20kg以上あるといわれています。

かつらは、一人ひとりの頭の形に合わせて作られる本格的なもので、専門の作り手と「床山」と呼ばれるプロの髪結いを東京から招き、本番1か月ほど前から手作業で作られています。

そんな多くの人の協力もあって『分水おいらん道中』は開催されます。
皆さんぜひ、7日の日曜日は分水へお越しください。