今月から宮崎県日南市にある簡易郵便局が8年ぶりに営業を再開しました。
地域住民の声に応える形で復活した郵便局ですが、地域を活性化させようと、通常の郵便局業務だけではなく新たなビジネスも始まっています。

今月、営業が再開された日南市の日南星倉簡易郵便局。
先月行われたオープニングセレモニーでは、日南市の高橋市長や地元住民らが営業の再開を祝いました。

8年前、星倉地区では簡易郵便局が閉鎖され、住民たちは歩いて30分ほどかかる隣の地区の郵便局を利用していました。

こうした中、今回、地区の空き家を活用することで簡易郵便局の再開が実現。
住民たちからは喜びの声が上がりました。

(地元の人)
「荷物を送ったりするのに便利と思う」

「ちょうど(地区の)中間にあるから便利じゃないかと思う。高齢者が多いから、特に」

そんな新しい郵便局の運営を担うのは地元企業で、日南市に特化した求人サイトなどを運営する「ことろど」です。

預金や保険などの業務は「ことろど」の社員が請け負うことになりました。

(日南星倉簡易郵便局 有衛優美局長)
「郵便とか貯金はもちろんだが、ふらっと気軽に立ち寄っていただけるような場所になればと思っている。地域の皆さんとのつながりが持てる場所になればいいなと思う」

また、ほかの郵便局にはない新しいビジネスも始まっています。

(三浦功将記者)
「1階は郵便局ですが、2階は郵便局じゃないんです。見てください。こんなにおしゃれな空間となっています」

郵便局の2階にオープンしたのは「宿泊施設」。
1日1組限定で最大5人が宿泊することが可能となっています。

また郵便局ならではの仕掛けも…

(ことろど 田鹿倫基社長)
「こちらがベッドルームでございます。ダブルベッドが2つ置いてございます。簡易郵便局の2階にあるということで、少しテーブルを用意していて、ここで落ち着いて手紙とかを書いて1階でそのまま投函していただく。そういった時間の過ごし方をしていただけるといいかなと思う」

「ことろど」では、新しい郵便局を地域活性化につながるビジネスチャンスの場として事業を展開したいとしています。

(ことろど 田鹿倫基社長)
「これからの人口減少社会においては(既存のもの)以外のサービスもしっかり付加していきたいと思っていまして、星倉の地域の皆さんが求めているサービスをこの既存の簡易郵便局に加えて行っていきたいと思っている」

ことろどは、将来的には別の閉鎖してしまった簡易郵便局の再開にも取り組みたいということで、今後の取り組みにも注目です。