「テーブルの下に隠れるのが精いっぱいだった」

そう話すのは、台湾で現地コーディネーターをつとめる椎原淳一さん。山形県向けのコーディネートもしている縁で椎原さんに地震直後電話をかけた。

3日午前、台湾でマグニチュード7.7と推定される大地震があり、一時沖縄地方に津波警報が出された。台湾の東の町・花蓮県では震度6強を観測するなど台湾全土が大きく揺れたとみられる。


椎原さんは台湾北部・台北にいる。そこで大きな揺れに襲われた。

Q何をしている時に揺れた?
「コーヒーを飲んでいた。コーヒーもこぼれてしまうほど揺れた。今まで経験したこともないほど揺れてテーブルの下に隠れるのが精いっぱいだった」

Q椎原さんのいる台北の地震時の様子は?
「みんな建物からあわてて出てきた。台湾は1戸建てが少なくほとんどがマンション。建物の中があぶないということで、外に出てきた感じだった」

Q知人、山形に関係する人に被害は?
「物が落ちて壊れたり、物を置く台が倒れたりしたらしいが、大きな被害はない。知人にけが人がいるという話もない」

Q椎原さんのお体は?
「私も大丈夫。揺れが強かったので今も少し頭がクラクラしている感じ」

Q被害が大きい花蓮との距離は?
「おそらく200キロぐらいあるのでは。それでも相当揺れた」

Q今後観光への影響は出そうか?
「空港などが閉鎖されているという話はきていない。影響はあまりないのではないか」

Q今回の地震で感じたことは?
「大きな揺れは突然来る。私は隠れることしかできなかった。今も頭がクラクラしていて冷静には考えられないが、やはり普段から地震への意識を高める必要はあると思う」

椎原さんによると、今のところ県関係の人などに被害は確認されていないという。
阪神淡路大震災、13年前の東日本大震災、能登半島地震、大きな地震がいつ起きるかわからないからこそ、普段から地震について考えることが大切だと感じる。

考えていても、なかなかできないのだから。