■選挙応援で富山政界に接近する巧妙な手口…
全国霊感商法対策弁護士連絡会 紀藤正樹 弁護士:
「実態のない団体の所長という肩書きを名乗っていろんなところに出没してるわけですけども、そういうこと自体もかなり大きな問題がある」

富山市議会をめぐっては、2019年と今年1月の2回にわたって自民党が旧統一教会の関連団体、国際勝共連合幹部の青津和代氏を講師に招いて、勉強会を開催していたことがチューリップテレビの取材でわかっています。

2回目の勉強会を企画したのは成田光雄市議でした。
成田市議「今、前の資料を確認したら青津和代さん。だったかと思います。ある団体の事務局長をしておられます」
記者:
「国際勝共連合の旧統一教会の関連団体の方」
成田市議:
「そうなんですか。それはわかりませんでした」
記者:
「ご存じないですか」
成田市議:
「ないですね。名前も初めて聞きましたし…」
富山市は去年12月、同性や事実婚のカップルを自治体が独自に認定する「パートナーシップ制度」の導入について検討する方針を明らかにしています。
勉強会は、それを受けて翌月に開催されていました。同性婚や性的マイノリティ、いわゆるLGBTに反対する内容だったといいます。
成田市議:
「パートナーシップ制度を推進すると、ちょっといろんな弊害があるだろうということで私達もそれをね、行政が進めていくときにはこういった弊害があるってことで、先に認識しておかなきゃいけないので、そういったような勉強会ですね」
旧統一教会は、合同結婚式を重要な儀式としていて同性婚やLGBTの推進に強く反対しています。

記者:
「旧統一教会の考え方を広めるというにも考えられますが…」
成田市議:
「それは、よろしくないですね。関係の団体の考え方を広めるということにはつながらないと思いますけども」「当時知らなかったとしてもちょっと、これからはもっと慎重に検討して、企画していかなきゃいけないなって思ってます」

成田氏は「関連団体から選挙応援をうけていない」とし、「青津氏が関連団体の幹部だとわかっていれば、講師として招くことはなかった」といいます。なぜ、わからなかったのか…。