実際の体験をもとに作られた「人生ゲーム」
今年1月にはワークショップを開き、小学生から大学生まで50人ほどが体験しました。

ゲームは献血する人と輸血を受ける人の2つの人生に分かれてスタート。
ルーレットの数に応じてマスを進め、輸血を受ける人は献血した人が貯めたハートをもらって回復することができます。

「16歳の誕生日を迎えた。初めての200mℓ献血をする」

「抗がん剤治療2回目、薬の副作用で赤血球や血小板が減少。♡が減る。もし献血♡があれば献血で助かる。♡を一個もらい回復。♡が一個減っちゃうけど、献血してくれる人がいるから回復」

マスの中の言葉は様々な人からヒアリングしたもので、実際の体験をもとに作られています。
2つの人生を疑似体験することで、自分事として捉えることができる仕組みです。
村山茉優さん「全員ゴールできたら、この小さな社会を回すことができたという捉え方で全員のゴールを目指すゲームです。(体験した子どもは)献血人生のプレイヤーがいて献血してくれるからがん人生のプレイヤーは生きることができるんだねって」
関係者は4人の取り組みを高く評価しています。
県赤十字血液センター・山口智佳さん「実際に高校生が若い方の献血者数を増やそうと何かできることはないか考え実際に行動してくれた行動力にとても驚いております」
生徒たちも活動を通じて成長を実感したようです。
斎藤志綺さん「色んな人とコミュニケーションを取って色んな世代の人と話せるようになった」
宮地ひなたさん「人の心をどう動かすかって考えるようになりました」
4人にはさらなる目標があります。
秋葉桃香さん「もっと分かりやすい内容にして誰でもできるようにボードゲームを作り直して商品化できれば」
村山茉優さん「地域の小学校や中学校の保健の授業からこのボードゲームを導入していけたらと思っています」

そして4人に嬉しい出来事が…。

先週末、東京で行われた高校生の探究学習を表彰する「全国高校生マイプロジェクトアワード」で全国2600プロジェクトの中から見事、最高賞の文部科学大臣賞を受賞する快挙を果たしました。