新潟市のスポーツ施設が今後どうあるべきかを検討したスポーツ関係者らが28日、中原八一市長に『提言書』を提出しました。その中では新潟市の中心エリアでアリーナの新設を目指すことが示されています。
スポーツや経済関係者らで構成される「新潟市スポーツ施設の未来構想会議」では、新潟市のスポーツ施設の20年後にあるべき姿を、2022年6月から話し合ってきました。
提言は市内の3つのエリアについてです。

まずは「白山エリア」です。
新潟市陸上競技場や新潟市体育館がある白山エリアを中心にスポーツだけでなくコンサートなども開催できるアリーナの新設が盛り込まれました。

去年5月に完成した九州最大規模のSAGAアリーナはオープン時点で今月まで土日がほぼ予約で埋まる状態に。
現在、全国でスタジアムやアリーナの新設・建て替えの構想が進む中、新潟県内はその空白地帯になっているということです。
イベントでも活用させることで街に賑わいが生まれ拠点性の向上につながります。

続いては「鳥屋野潟 北部エリア」です。
【記者リポート】
「こちらの鳥屋野球場がある鳥屋野潟 北部エリアでは陸上トレーニングに特化した施設の新設が提案されました」

大会利用ではなく、日々の利用や合宿地として陸上のトレーニング施設を想定しているということです。
最後は「鳥屋野潟 南部エリア」です。
【記者リポート】「こちらハードオフエコスタジアムやビッグスワンがある鳥屋野潟 南部エリアでは、鳥屋野球場の移転が提案されました」

元日の能登半島地震の影響で使えなくなった鳥屋野球場と球技場は鳥屋野潟 南部に移転するのが望ましいとしています。
【新潟市スポーツ施設の未来構想会議 西原康行 会長】「新潟市全体を俯瞰して、その中でどういう機能をそれぞれに位置付けていくと街中が活性するのかとか、いろいろな人たちが利用しやすいのか総合的な視点で今回の提案を考えた」

【新潟市 中原八一 市長】
「この提言書をしっかり踏まえて、我々は具体的にスポーツ施設の整備について詰めていきたいと考えています」

提言を踏まえ新潟市では、建設場所や費用などの課題を解決できるように今後検討していきたいとしています。