熊本県内で、インターネット上の取引を使って預金を狙う新たな詐欺の手口が急増中です。警察や金融機関が注意を呼び掛けています。
「あなたの口座が悪用されている」
警察官を名乗る犯人が、捜査の名目で口座番号やキャッシュカードの暗証番号を電話で聞き出す特殊詐欺の手口。
預金を引き出す方法とは?

肥後銀行 マネー・ローンダリング等 金融犯罪対策室 漆島智和室長
「犯罪者が勝手にお客様に成りすましてインターネットバンキングを申し込んで、口座から多額のお金を引き出すケースが増えている」
インターネットバンキングとは、銀行に行かなくてもパソコンやスマートフォンを使いネット上で送金などができるサービス。
サービスの存在自体を知らない利用者もいて、記帳して初めて被害に気付いたケースもあるといいます。

肥後銀行 漆島智和室長
「『第三者に言うとお客様も罪に問われます』とか言葉巧みに心配な心理にさせて信じ込ませる」
県内では今年に入り少なくとも10件以上、1億5000万円を超える被害が確認されています。

これからの時期は退職金の振り込みなど多額の金が動くため、銀行はさらに危機感を強めています。
勝手に申し込まれたらどうなる?
では、勝手に申し込まれてしまった場合はどうなるのでしょうか。

警察官を装った犯人はカードが届いたら連絡するように誘導してきて、ログイン用のパスワードを聞き出し、勝手に別の口座に送金していたということです。
キャスター「結構巧妙ですよね」
後生川凜アナウンサー「被害者が被害にあっているという感覚がない手口だから防ぐのが難しいですよね」

まず被害を減らすために「インターネットバンキングへの不正な申し込みを防ぐ」ことが大切なのですが、どうしていくのかというと…。
例えば肥後銀行では、インターネットバンキングの申込者に電話をして意思確認を行っているということです。
熊本県警は「“警察官が電話で口座情報を聞く”ことは絶対にない」としています。
なので『口座情報』や『パスワード』などの言葉が出てきたら即座に電話を切ってください。

その上で、家族や金融機関、地元の警察署に相談することを呼び掛けています。
 
   
  













