水原一平通訳が「お金を管理できた可能性は?」

――お金の管理を水原さんがどこまでできたのか、できなかったのかでいうと、長年大谷選手を取材されているスポニチの柳原さん。大谷選手と水原さんの関係は現場でどういうふうに見えていますか。

(スポーツニッポンメジャーリーグ担当:柳原直之記者)日本ハム時代から私も取材しているんですが、メジャーに行って、本当に365日会わない日はないぐらい会っているとか、大谷選手がリハビリで外に出られないときは買い物も代行したっていうことも聞いています。

 また労使交渉で球団と選手が会えない時期もあったんですけれど、そのときは水原さんが球団をわざわざ辞めて、一般人として大谷選手と接したっていう時期もありました。それぐらい密な関係なので、本当に家族以上と言ってもおかしくないぐらい、家族同等それ以上といってもおかしくないような関係性だと思います。

(お金の管理については)はっきりとしたことはもちろんわからないですし、これだけ大きな金額なので、わからないですけども、ある程度の権限を与えていたとしてもおかしくはないんじゃないかな、というふうには憶測ですけれども思います。

――大谷選手の会見で送金の詳細は語られなかった、村尾先生は「そこは語らなくて良かったんじゃないか」ともおっしゃっていました。

(国際弁護士:村尾卓哉さん)たぶん大谷選手も、ほんまにわからない部分なんだと僕は思っていて、送金のスキームがかなり巧妙であるとか、もしくは例えば、大谷選手の名前の口座を偽装で開設されたら、もうそこは大谷選手もタッチできない部分なので、もしそうなら、そもそも認識すらできない。

 この段階で不確定なことを言って、後の捜査と矛盾していたら「あのときの説明は何やったんや」という話になるので、あえてぼかしたんではないか、と僕は思っていて、そこは弁護士とよく相談して、言えないだろうということで今日の会見の言い回しになったんだと思います。